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29歳
基礎工学研究科化学系専攻卒
2005年入社








有機合成研究所 研究グループ(触媒・探索) バルク触媒チームに在籍し、バルク製品の新規製造プロセス開発に携わっています。新規触媒の開発が鍵となりますが、プロセス全体を見据えた反応系の構築が必須です。
自身の所属するチームでは探索から工業化研究まで研究ステージによって人員は異なりますが、さまざまなテーマが数名単位で進められています。
新規触媒系の発見/既存触媒の高性能化を目指して、自身の作業仮説に基づいた触媒を調製・評価していきます。一部の作業はオペレーターに指示し実験を行なってもらいます。実験結果を解析し、得られた知見から更なる仮説を実証していきます。企業における開発競争の中で重視されるのが正確さとスピード。その相反するふたつのバランスを取りながら、新規触媒の探索を行っています。

僅かな条件の違いで触媒はさまざまな変化を見せます。実験を繰り返すなかで、その触媒が何に一番影響を受けるかを探り、実態を解き明かしていくわけですが、自分が立てた仮説が正しいことを証明する結果が得られたときは、やはり研究者として大きな喜びを感じますね。

入社前は大学の研究室で、助手として働いていました。大学でのアカデミックな研究も楽しかったのですが、「モノづくりがしたい」という気持ちが大きくなり、転職を考えるように。もちろん大学でもモノづくりはできますが、企業であればより消費者の立場に近いところで研究ができると思いました。自分が開発したものが実社会に還元される、それを魅力に感じたことが転職につながったと思います。

現在担当しているテーマは、革新的な新規製法の開発であるため技術ハードルも高く、当初、工業化にはいくつものブレイクスルーが必要ですが、昨冬、自分の発見がきっかけとなり、テーマが大きく前進したのです。それまで失敗も数多くしてきましたが、ひとつひとつの積み重ねが、新たな発見につながったことが嬉しかったですね。


転職を考えておられる人は、自分がそうであったように、さまざまな不安を抱えていると思います。ただ、大変さはどこにいても変わりがないと思うので、もし自分が転職したい、他の職場に興味があると思っているなら、ぜひ新たな可能性にチャレンジしてみてください。自分の経験からも、決断をするには思い切りの良さが大切だと思います。

   
大学の助手であった前職で知り合った方とは、自分の恩師はもちろん、多くの方々と今でも積極的につながりをもちアドバイスをいただくことも。助手時代に築いた人脈も今の自分の強みにもなっています。
大学でも企業でも、世界の最先端技術の開発という意味では研究室での仕事自体に違いは全くありません。ただ経済的な側面などから、企業の場合は成果を上げるまでのスピードが要求されます。自分の研究成果がビジネスに直結するため、その重要性を実感するとともに、正確に早く研究を進める意識が高まりました。
今は与えられたテーマに取り組んでいますが、今後は自らテーマを提案していきたいですね。マーケットの現状を考えた上で、社会のニーズに応える製品の工業化を実現し、自身が開発した技術で世界に進出したいと思っています。他社がまったく手をつけていない新領域を開拓するのも目標のひとつです。
 
 

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